「瞑想のために、気血がスムーズに流れる身体をつくる」~ アーサナと動功の必要性 ~
瞑想というと「目をつむってじっと座ったままで動かない」というイメージをお持ちの方は多いと思います。
それはあながち間違いではありません。それも、瞑想の一面としてあります。
一方で、他の一面として動きをともなう方法も伝えられています。ヨーガでは〈アーサナ〉(ポーズ)、気功だと〈動功〉です。
〈アーサナ〉や〈動功〉の効能は多岐にわたり一口では説明できませんが、それらの大きな目的としては「〈気血〉がスムーズに流れる体をつくる」ということがあると思います。
中医学では〈気〉と〈血〉を一息に〈気血〉と表現します。〈気〉がいたるところ〈血〉がいたり、〈血〉がいたるところ〈気〉がいたるからです。
「〈気血〉がスムーズに流れる体」とは〈気〉がスムーズに流れ、〈血〉がスムーズに流れる体だということです。
身体をゆっくりと動かしたり伸ばしたりすると〈血〉のめぐりが良くなり鬱血した部分がとれてきます。そうすると、〈気〉のめぐりもよくなります。
特に背骨はヨーガでいう〈クンダリニー〉や気功でいう〈真気〉が上昇するところなので特に重要であり背骨の歪みを矯正し、周りの筋肉も柔軟にほぐす必要があります。
わかりやすく説明すると例えば太極拳です。
なぜ、ゆっくりと、円を描くように動くのかというと、背骨を中心に〈下丹田〉から〈中丹田〉を動かし〈経絡〉を通じて〈気〉を動かすためです。〈運気〉といいます。〈運気〉によって〈気血〉がこもった力強い力を発することができるのです。これが〈発勁〉です。太極拳は気功でいう〈動功〉なのです。
じっと座ったまま、または立ったままの瞑想、つまり〈静功〉はとても重要なものですが、これだけでは行き詰ることがあります。そのような時や〈静功〉をより効果的に行うためにも〈動功〉が必要になることがあります。
〈気血〉がスムーズに流れる体を〈アーサナ〉や〈動功〉でつくることは瞑想にとって重要なことで、車輪の両輪のように瞑想(〈静功〉)には〈アーサナ〉や〈動功〉が必要なものなのです。
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